身体と対話する理学療法士モッキーblog

人間の本来持っている能力を最大限に発揮できる究極の身体を追求する

イニエスタ選手の効率的な動き方~重心移動~

 ワールドカップは終わりましたが、イニエスタ選手の神戸加入でJリーグは盛り上がってますね。

 イニエスタ選手は世界のトップクラブであるバルセロナでプレーしていた選手でした。

 しかし、体格が他の選手よりも優れているかというとそうではありません。

 

いかに効率的な身体の使い方をしているかということです。

 ということは体格で劣る日本人にも同じようにチャンスがあるということです。

 

ということで今回は効率的な移動である重心移動について書いていきたいと思います。

 

 

移動すなわち走るということに関して、地面を蹴るとか蹴らないとかよく耳にするかと思います。

 僕も学生時代、野球をしていたころは地面をしっかり蹴って、脚を前にあげて走ろうとしていました。

 

 まあ、一歩目も遅く、脚も遅かったですね。

 

遅いからじゃあどうするかというと地面を蹴る力、筋力をもっと鍛える!!!でした。

 

・・・はい、今考えると負の連鎖ですね。よく怪我しなかったなと思います。

 

もちろん筋力をつけることが悪いわけではないです。

 筋力を発揮するための身体の使い方、重心の移動の仕方がまずかったんです。

 その非効率な移動、地面を蹴って移動のことを体重移動とよんでいます。

 

 

 体重移動の説明の前に、まず重心移動について説明しますね。

 人が立っているということは、両足で作られる枠の中に重心がある状態です。

 重心が両脚の枠から外れると身体は重心が外れた方向に倒れていきます。

そのままだと転んでしまうので脚が勝手に出てきます。

その繰りかえしによって移動がおきます。

 

子どものころに傘やほうきを手のひらにのせて倒れないようにして遊んだ経験があると思います。

傘が手のひらよりも外にいかないように手を動かしますよね。

逆に落としてしまったときは、傘の重心が手のひらよりも外にいってしまったということです。

 

このように重心(上半身重心)が移動することで、勝手に脚が出ることを重心移動とよびます。

 

勝手に出るものなので、筋力はあまり使わない、体重と同じかそれよりも少ない力で移動できます。

 

僕の中でこのときは地面を蹴っていないとしています。

 

 

では、問題の体重移動はというと、重心の移動の仕方が全く違います。

上半身重心が先に移動せず、身体を丸ごと脚の力で押し上げて(地面を蹴って)移動するイメージです。

なので、体重以上の力が必要となります。

一歩出す度に体重以上の力を必要とするので、疲れやすいですし、筋肉にも負担がかかるのはイメージできますよね?

 

 

 

 

ワールドカップで上位に残る選手は、重心移動ができるから、居着くことなく一歩目もはやく動くことができ、90分間フルに動くことができるのです。

 日本対ベルギーの決勝点のときのカウンターなんて90分プレーしているのにはじまったばかりかのように速かったですよね。

 

また、江戸時代の人たちは1日で40kmくらい歩いていたそうです。

40㎞歩くのに重心移動と体重移動のどちらをしていたかというとそれは明白ですよね。

 

もともと人間の身体は歩く、走るということに対して最小限の力で済むように作られていると僕は思っています。

 

しかし、現代人は運動のために最大限の力で歩こうとしています。それが本当に身体にとっていいのか。

 

最後少し脱線しましたが、まずは重心移動と体重移動の違いがわかってもらえた?!かと思います。

 では、次はどうやって重心を移動していくのか、全身を連動していくのか、そのための姿勢、トレーニングなどについて書いていきたいと思います。

 僕自身あまり長いのを読むのが好きじゃないので、小出しにしていきますね。(笑)

 

また文章ではよくわからないから、実際に指導してほしいという方がいれば、TwitterInstagramFacebookでメッセージください。